ハーツフィールド 完成
220時間で完成
200時間をオーバーしてしまいましたが今回もようやく完成しました。
写真は影になって解りづらいと思いますが、近くで見るとバックロードホーン開口部もサランネットからうっすらと透けて見えるように製作しています。(サランネット製作過程の写真はわかりやすいです)
音響レンズは本物は11枚ですがこれは9枚で製作してます。スケールダウンしたバランスを考えたディフォルメです。
ランボルギーニ ミウラのフロントカウルのスリットが模型になると枚数が少なくなるのといっしょです。
今回の製作上のポイントは
①簡単にビスで組み立てられるパーツ分割にする。
②サランネットをきれいに仕上げる。
③音響レンズを削って作る
でした。
特に注意したのはサランネットです。ネットは端にいくほど歪みがでます(巻き込むわけですから)。だからサランの上下左右は深くキャビネットに隠れるように設計しています。そうしないと処理の甘い部分に視線が誘導されてしまい安心して見ていられる模型になりません。
本物のハーツフィールドの音響レンズの根元部分は、サランネットはもう1箇所パーツで分割されています。しかしそれを再現するとネットの歪みが一番目につく場所に出ることになります。ここはきれいに一体で処理してディフォルメしています。
音響レンズも3Dプリンターで作ろうかとも思いましたが、経年変化と仕上げの手間も考えて樹脂で削り出しました。
でも精密板金だったらもっと楽だったなーと思います。
完成したので埼玉のOさんがやって来ました。
ひとしきりデスクトップで楽しんだあとOさんに聞いてみました。
「それデスクトップで使うんですか?」
「ほこりかぶるの嫌やからケースから出さんわ。もったいなくて使いたないわ」
Oさんはそう言うとアクリルケースに仕舞い込みました。
「ところで次は何作るん?」
「やっとスピーカーも終わったし、次はヒューベリオンです、ヤン・ウェンリーの。あと1/35のシェリダンです、タミヤの新製品」
「ふーん、ところでスピーカー総選挙の第3位は何やったっけ?」
「えーと、オリジナルノーチラスじゃ・・・・」
「LS3/5Aやで」
「えっ、この前スワンって言ってたじゃん」
「自分ばっかり作って楽しんでずるいで。次はLS3/5Aのキットにしてや。ミニサイズのやつ」
「ロジャースとかのあれですか。でもマジックテープとかホチキスとかどうするんですか?そんな小さいツイーターもないし、戦車も作りたいし」
「まあ、なんとかなるやろ」
そう言ってハーツフィールドを大事そうにかかえると、Oさんは埼玉に帰って行きました。
手元には一台になってしまったハーツフィールドが残りました。
もう一台作ろうかなーと考えましたが、一台でもセンター張れるからスピーカー総選挙第一位なんだよな、と思い直し僕もケースに仕舞いました。
次は木のハガキで作るLS3/5Aのキットになります。