ガルネリメメント 製作編

ガルネリメメントが作りたい

ミニゴンも完成したし、今度は自分が一番好きなスピーカーを作ることにしました。

フランコセルブリンの作品はどれも好きですが、中でも最も素敵だなと思っているのが、ガルネリメメントなのです。

昔、秋葉原にレフィーノ&アネーロという高級オーディオ店にこのスピーカーが置いてあって、月に2回は見に行っていました。

実物は、もちろん持ってないし、おぼろげな思い出と、いつものようにファイルしてあるステレオサウンドのこの2ページ分の資料で製作に入りました。ま、こういうのはあまり考えてても完成しないので、なんとかなるだろうと図面を書き始めます。

 

資料を参考に、製作したいサイズで図面を書く。

これを元にして、各パーツごとに設計して作り込んでいきます。

 

だいぶ悩んだ末、実物みたいに木材を重ねて製作することにしました。

本体のプレートを削り出します。

4本ボスを入れているのは、接着のとき、ずれないように。

左端の6角穴はM3ナット用のポケットです。

刃先の先端がさしているのは、0.15ミリの段差です。これで本体にある黒いラインが再現できるかも。

仮組みする前にすり合わせて、平面を出します。

0.15ミリの段差のエッジにある木材のわずかな欠けをあらかじめ埋めて修正しておきます。

プレート12枚で4時間くらいの作業でした。

ナットを埋め込みます。最後の組み立てが簡単になるように。

クランプして接着。

接着したら本体背面の加工。バスレフポートやビスの穴などを開けている。

ひっくり返してバッフル側を削っています。

スピーカー上下の板を作るための下準備。

0.15ミリのミゾに接着剤がまわらないように強力に接着します。

接着した板をけずって上下のパーツができます。

この板を垂直にセットして、バッフル正面にあるネットを取り付けるための穴をあけます。

中に入る黒い樹脂から削りだしたパーツ。作るのけっこう大変。

これを圧入します。

ヤスリをかけるとこのとうり。

トライツールでミゾを修正しておきます。

そのミゾの中に黒い紙を差しこみ接着します。

ヤスリで削れば、黒いラインが再現されます。

次は本体。スジ彫りし直す。これがとても楽しい作業なのです。いかにも模型っぽい写真でいいですね。

 

ジグを作って、差しこむ紙をカットします。

接着します。

ヤスリで仕上げた本体と上下板。このあと接着して一体化します。

フロントバッフルは、後ろからビスで締めます。このように、できるだけビスで組み立てるようにしないと、

塗装した後の微調整ができません。

他人の手で触れる確率が最も高いスタンドは、削り出しで作ります。

本物は、ゴムひもです。ここを0.3Φの真鍮棒などで作ったら、簡単に曲げられてしまいます。一度曲がったら、元に戻せません。

細かいゴムひもがならんでいるイメージで黒いアクリル板から削ります。

接着剤を流し込んで、箱組みします。

補強を入れて強度を確保します。